🏜️ 1月8日、エアーズロックへ
1月8日。
私はシドニーを出発しました。
向かった先は、
エアーズロック。
……と言っても、実は私、
エアーズロックそのものには、そこまで興味がありませんでした。
「え?じゃあ、なんで行ったの?」
そう思いますよね。
理由は、
仕事です。
友達から、
「エアーズロック周辺でハウスキーピングの仕事があるよ。」
と聞いたのです。
ハウスキーピングとは、ホテルなどの部屋を掃除する仕事。
当時の私は、
「仕事があるなら行ってみよう。」
それくらいの気持ちでした。
そして、できるだけ安い飛行機を探してエアーズロックへ。
観光目的ではなく、
仕事を探すために、エアーズロックへ飛ぶ日本人。
今思えば、なかなか珍しいですよね(笑)。
☀️ エアーズロック到着!暑すぎる!
飛行機を降りた瞬間。
まず思ったこと。
「暑っ!!」
とにかく暑い。
フィジーも暑かったけれど、エアーズロックの暑さは全然違いました。
フィジーよりも乾燥していて、カラッとしている。
そして、容赦なく照りつける太陽。
でも、方向音痴の私には、この小さな空港はありがたかったです。
「これなら迷わない。」
荷物を受け取り、無料のシャトルバスへ。
そして、あらかじめ予約しておいた宿へ向かいました。
🏠 20人部屋?エアーズロックのドミトリー生活
宿泊したのはOutback Lodge。
私が泊まった部屋は、なんと20人ほどが一緒に泊まれるドミトリーのような部屋でした。
観光地ということもあり、料金は1泊50ドルちょっと。
私にとっては決して安くありません。
でも、仕事を探すために来た私は、
とりあえず1週間予約。
チェックインを済ませ、自分のベッドに荷物を置きました。
そして、貴重品だけを持ってロビーへ。
観光?
いえいえ。
私がここへ来た目的は、
仕事探しです。
受付の女性に、たどたどしい英語で、
「I’m looking for a job.」
と必死に伝えました。
すると、
「ここを出て右に曲がって。小さな扉があるから、そこにオフィスがあるよ。」
と言われました。
言われた通りに行ってみると、本当に小さな扉が。
中へ入り、
「仕事を探しています。」
と伝えると――
「オンラインで申請してください。」
……。
「え?オンライン?」
ここまで来て、オンライン申請!?
でも、やるしかありません。
ところが、ここで私の第一関門が登場します。
📱 仕事探しより先に、Wi-Fiと戦う
当時、なぜか私はWi-Fiをうまく使うことができませんでした。
「つながらない……。」
何度も試して、
「なんで!?」
また試して。
エアーズロック到着早々、
仕事探しの第一関門は、まさかのWi-Fi。😂
どうにかこうにかリゾートのWi-Fiにつなぎ、ようやくオンラインで仕事の申請を完了。
ミッション、ひとまず終了。
……でも、やることがありません。
そこで私は、Wi-Fiが使えるロビーに座り込み、携帯でひたすら情報収集。
「ここには何がある?」
「どこに行けばいい?」
「どうやって行く?」
「仕事が見つからなかったらどうしよう?」
調べて、調べて、調べまくる。
こうして私のエアーズロック生活1日目は、
観光ではなく、情報収集で終わりました。
🍻 そして突然、バーへ連れて行かれる
そんな初日に出会ったのが、アンバーさん。
エアーズロックの観光案内を学ぶために来ていた女性でした。
私はアンバーさんに、
「私は英語を勉強するためにオーストラリアに来た。」
と、必死に英語で話しました。
すると、
「じゃあ、ちょっと一緒に来て。」
「……?」
よく分からないまま、ついて行くと――
着いたのは、
バー。🍻
「え?」
アンバーさんはそこで飲んでいた中年男性2人に話しかけ、
「この子、英語を勉強しているから、ちょっと話してみて。」
と言いました。
そして……
アンバーさん、立ち去る。
「え!?
私を置いていくの!?」
突然、知らない男性2人と英会話。
そんなことある!?😂
何を話したかは、今ではほとんど覚えていません。
でも、一つだけ覚えています。
「really」の発音練習。
何度も発音を直してもらいました。
エアーズロックに来て、初日にバーで英語の発音練習。
今思えば、かなり濃い初日です。
さらに驚いたのは翌日。
その男性の一人が、
なぜか私にお昼をごちそうしてくれました。
なぜだったのかは、今でも分かりません。
きっと、英語もまだまだで、仕事もなく、右も左も分からない私を見て、少し心配してくれたのかもしれません。
でも、
そのときのステーキは本当においしかった。🥩
これは今でも覚えています。
🛒 「食費、高すぎない……?」
とはいえ、毎日ステーキをごちそうしてもらえるわけではありません。
朝・昼・夜。
自分の食事は自分で用意しなければなりません。
ロッジには共同キッチンがあり、冷蔵庫には宿泊者の食材がたくさん入っていました。
それぞれ、
名前・到着日・出発日
が書かれています。
「なるほど。こうやって食材を管理するんだ。」
そう思った私は、パンなどを買いにスーパーへ。
無料シャトルバスに乗って向かいました。
しかし――
高い。
とにかく高い。
観光地価格なのか、何を見ても割高。
当時の私は金欠。
「これ買ったら、あといくら残る?」
そんなことばかり考えていました。
それでも何とか食材を買い、ロッジへ戻りました。
🦘 冷蔵庫で見つけた「謎の肉」
翌日、冷蔵庫を開けると……
昨日から残っている食材がいくつかあります。
そして、よく見ると出発日を過ぎているものも。
「この人、もう帰ったんだ。」
そう思っていた私の目に飛び込んできたもの。
カンガルーの肉。🦘
「……なんだこれ。」
食べたことはありません。
でも、
お金がない。
そして、
お腹が空いている。
さらに、書かれている出発日はすでに過ぎています。
「もうこの人はいないよね……。」
当時の私は、そう判断しました。
そして――
カンガルーの肉を料理することに。
今なら、
「いやいや、勝手に食べちゃダメでしょ!」
と思います(笑)。
でも当時は、本当にお金がありませんでした。
自分で買ったパンなどと、冷蔵庫に残っていた食材。
それらを使いながら、私はなんとか2〜3日を乗り切りました。
💸 そして5日目。「……まだ連絡ないの?」
4日、5日と経っても、
メールも来ない。
電話も来ない。
「まだかな?」
私は、なぜか
「きっと採用まで時間がかかっているんだ。」
と思っていました。
そこで、もう1週間宿泊を延長することに。
支払った金額は、
約300ドル。
なけなしのお金です。
でも、
「仕事が決まれば大丈夫。」
そう思っていました。
ところが――
ふと気づきました。
「オンラインで申請したんだから、結果もオンラインで確認できるんじゃない?」
急いで確認。
そして、そこに書かれていたのは……
「今回は採用されませんでした。」
……。
不採用。
頭が真っ白になりました。
「仕事がない。」
「このままここにいたら、お金がなくなる。」
慌てて受付へ行き、
「返金してもらえませんか?」
と必死に訴えました。
でも、
「返金できません。」
その一点張り。
英語がうまく話せない私は、必死に説明するものの、どうにもなりません。
そして私は、肩を落としてロビーへ戻りました。
🧑🤝🧑 絶望していた私に声をかけてくれたカナさん
ロビーでWi-Fiを使っていた私に、ある女性が声をかけてくれました。
ここではカナさんと呼びます。
私は事情を説明し、
「英語がよく聞き取れない。」
と伝えました。
するとカナさんは、私の代わりに受付へ行き、私が伝えたかったことを説明してくれました。
そこで初めて分かったこと。
「1週間以内の返金はできない。」
私は、受付の人の説明をきちんと理解できていなかったのです。
カナさんがいなかったら、私はもっと困っていたと思います。
あのとき助けてくれたカナさんには、今でも感謝しています。
🌾 そして、もう一つの「逃げ道」を探していた
実は私は、エアーズロックの仕事に応募したあとから、
並行してファームジョブも探していました。
「もしここで仕事が決まらなかったら……。」
そう考えていたからです。
ロビーのWi-Fiを使いまくり、どうにか日本人向けのエージェントを探しました。
そして見つけたのが、パームジョブを専門に扱っているエージェント。
当時は、
「とにかく仕事があればいい。」
「どこでもいいから働きたい。」
そんな気持ちでした。
最初に見ていたのは、カナララという場所のファームジョブ。
時給もよく、
「ここで働けたら最高じゃん!」
と思っていました。
ところが、エージェントに問い合わせてみると、
「そのファームの求人は締め切りました。」
……。
またです。
でも続けて、
「代わりに、キャサリンにあるファームならすぐ紹介できますよ。」
とのこと。
私は迷いませんでした。
「はい。そこにします。」
どこでもいい。
とにかく仕事がしたい。
お金を稼ぎたい。
その一心でした。
紹介料として300〜500ドルほどを支払い、その場ですぐに移動の手配をしました。
そして翌日。
私はエアーズロックを離れることになりました。
🚌 ウルルからキャサリンへ。長すぎる旅
仕事を獲得できなかった私は、すぐに移動の手配をしました。
まず、
ウルル → アリススプリングス
観光バスに乗ります。
そして、
アリススプリングス → キャサリン
今度はグレイハウンド。
長い長いバス旅の始まりです。
窓の外を眺めると、
赤土。
そして、
硬そうな植物。🌿
赤土。
植物。
赤土。
植物。
ずーーーーーーーーっと、この景色。
「オーストラリアって、本当に広いんだな……。」
最初はそう思っていました。
でも、さすがに長旅。
仕事探しや宿泊先の問題で疲れ切っていた私は、
いつの間にか眠っていました。😴
目が覚めても、
また赤土。
また植物。
「……まだ着かないの?」
そんな気分でした。


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