🏥 1学期の最初の実習は老人介護施設
いよいよ始まった看護実習。
私が最初に行ったのは、老人介護施設でした。
「看護学校の実習」と聞くと、病院でナースについて回るようなイメージがありますよね。
でも、最初の実習先は老人介護施設。
私の場合、もともと介護施設で働いていたので、施設は違っても、やること自体はそれまで経験してきたことと似ていました。
食事介助や移動のお手伝いなど、知っていることも多かったので、実習が始まっても特に戸惑うことはありませんでした。
体力的にもそこまで大変ではなく、比較的スムーズに実習をスタートすることができました。
🚿 ある日の朝、シャワー介助へ

そんな1学期の実習では、朝のシャワー介助をするバディシフトのような時間もありました。
そこで、ある日、車椅子で生活している利用者さんのシャワー介助をすることに。
その方は自分で立って移動することが難しかったため、**ホイスト(hoist)**という機械を使って移乗します。
ホイストとは、立ったり歩いたりすることが難しい利用者さんを、機械の力で持ち上げて別の場所へ移動させるための介助機器です。
その際に使うのが、スリング(sling)。
利用者さんの体を包むように装着する、布製のシートのようなものです。
このときは2人のスタッフが介助し、私は3人目としてそばにいました。
🚽 コモードへ移動して、そのままシャワー
まずホイストを使って利用者さんをコモードへ移動させ、そのままシャワーを浴びてもらいます。
そしてシャワーが終わると、今度はコモードから車椅子へ移乗させます。
ところが、まさにこのとき。
思いもよらない出来事が起こりました。
⚠️ 「あれ?ちゃんと支えられてる?」
このとき、私は利用者さんの移乗を担当していたわけではなく、第三者としてその場で見守っていました。
ホイストは2人で操作するもので、このときも現場の介護士さん2人がホイストを操作していました。
私はその様子を見ている中で、ふとスリングの位置が気になりました。
「あれ? お尻のところが、ちゃんと支えられていないんじゃない?」
スリングが利用者さんのお尻を十分に支えていないように見えたのです。
ただ、この時点では「もしかしたら危ないかもしれない」と感じた程度でした。
そして私は、まだ看護研修生という立場。
現場の介護士さん2人がホイストを操作しているところで、私が突然、「スリングはこうしてください」「こう動かしたほうがいいです」と指示するのも、さすがに立場として違うのではないかと思いました。
もちろん、明らかに危険だと分かっていれば声をかけるべきです。
でも、このとき私が「落ちるかもしれない」とはっきり思ったのは、本当に直前でした。
「あれ? これ、落ちるかも……!」
そう思ってから、利用者さんが実際に床に落ちてしまうまで、わずか2秒ほど。
「危ない!」と声をかける間もなく、何かをしようとする間もなく、あっという間の出来事でした。
そして、
本当に利用者さんが床に落ちてしまったのです。
「あっ!!😨」
一瞬、何が起きたのかわからなくなりました。
😳 まさかの「F○○k…」
すると、一緒に介助していたスタッフの一人が、
「F○○k…」
と、怒ったような感じで吐き捨てるように言い、そのままパッとその場を離れていきました。
私は、
「えっ……?」
と、さらに戸惑いました。
「ナースを呼びに行ったのかな?」
私はそう思いました。
でも、その場には利用者さんが床にいる。
私は研修生。
勝手に利用者さんを動かすこともできません。
もう一人の正社員スタッフと私は、その場に残ることになりました。
🫂 利用者さんを動かさず、ナースを待つ
もちろん、利用者さんをそのまま見捨てたわけではありません。
こういう場合は、ナースが来て状態を確認するまで、むやみに利用者さんを動かしてはいけません。
そこで、私ともう一人の正社員スタッフは、利用者さんに、
「ごめんなさい……」
と声をかけながら、背中をそっとなでて、ナースが来るのを待ちました。
利用者さんも、突然のことで不安だったと思います。
私自身も、
「大丈夫かな……」
と心配で、何が起きたのか頭の中を整理できないまま、その場でナースを待っていました。
⏳ そして、スタッフが戻ってきた
しばらくすると、先ほど「F○○k…」と言って出ていったスタッフが戻ってきました。
私はてっきり、
「ナースを呼びに行ってくれたんだ」
と思っていました。
ところが――
ナースは来ませんでした。
「え? じゃあ、さっきどこへ……?」
私は、ますます状況がわからなくなりました。
そして、このあと私は、自分でナースに報告することになります。
さらにその後、クリニカルマネージャーから呼ばれることになるのですが……
ここからが、実習生の私にとって、かなり緊張する展開でした。😨


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